第4話：Attaya Baseのお話し

2010年4月11日

Attaya Baseに集まる人々。

シエラレオネではAttayaという飲み物が広く浸透している。AttayaとはChinese Gun Powderと呼ばれる中国茶から作られる。沸騰した湯でかなり濃く煮だしたのち、砂糖を足して紅茶のように飲む。人々は元気の源として飲んでいるが、濃いカフェインのせいで、慣れていない人が飲むと1杯で一晩中寝られなくなるそうだ。

村に行くとAttaya Baseという社交場が点在していて、主に地元の青年が政治や環境について議論したり、トランプやドラフトと呼ばれるボードゲームに興じる場となってる。Attaya Baseは村ばかりでなくシエラレオネ全土に普及しているそうだ。メンバーも青年だけでなく、老若男女が参加できるそうだ。Attaya Baseは特殊な場所で、ここでのみ身分や立場の違いに気兼ねすることなく、これらの話題について誰とでもわけ隔てなく自由に議論ができるそうだ。その議論やゲームの合間に欠かせない飲みものがAttaya（1杯約7円）だ。

壁に貼られたAttaya Baseの決まり。

興味深いのはAttayaを飲む青年が興奮しすぎないように、Attaya Baseには様々な決まりが設定されていることだ。例えば、Baseにあるベンチに足を乗せたらAttayaを3杯購入すること（ますます興奮してしまいそうだが・・・）、暴力的な言葉を発したら500レオン（約12円）の罰金を払うこと（パン1個の値段と同じ）、グラスを割ったら弁償することなど。Attaya Baseは村の人々にとっては大事な社交場であり教育の場。ルールを守ってAttayaを楽しんでもらいたい。シエラのチカラここにあり！