2010年2月7日
シエラレオネは1月頃からふくハマターン(西アフリカ一体を覆う、サハラ砂漠からやってくる砂風のこと)のおかげで朝晩は25度を下回る涼しい日が続いています。とはいえ日本の寒さに比べればジャケットいらずの暖かさは相変わらずです。
吹き付ける風はここちいいですが、家の中は細かな砂で2、3日のうちに一面うっすらと白くなります。掃除が欠かせません。
さて、プロジェクトですが、行政の末端であるワード(人口6千人から2万5千人)委員会を通じた地域開発パイロットプロジェクト実施開始に向けて、県職員がワード委員会に対して実施するプロジェクト説明・研修できるようTOT(Training of trainers)を実施しています。
実際の事業を通じてワード委員会の力量を見定めるキャパシティアセスメントも同時に行います。
2月3日に支援対象県であるポートロコ県とカンビア県で初の合同TOTを開催。久保嶋専門家、金田専門家の強力な働きかけもあり、県職員の精力的な取り組みが期待感を大にさせてくれます。
今後も両県合同で行う研修やワークショップの場を増やし、職員の意見交換を促進し、お互いに刺激し合い、切磋琢磨し、お互いにいいとこどりできる場を増やします。
散村にまで手が届く県のサービスを目指して県職員の準備は整いつつあります。2月中旬からいよいよ県職員が現場にでかけワード委員会への説明会・研修を行います。
合同研修No.1:県チーフアドミニストレターによる説明。
合同研修No.2:県職員による説明。
現地NGOに委託しているワード委員会、コミュニティ調査を実施中です。
今後のコミュニティとの活動のための参考情報を収集しています。
カンビア県議会内のプロジェクト事務所の稼動に続き、ポートロコ県議会からプロジェクト事務所スペースの提供をいただきました。これからの活動の活発化に備え事務所整備を進めていきます。
ポートロコ県プロジェクト事務所オープン!(左は県議会議長、右は県計画開発職員、後ろはJICA本部からの広報ミッション)
昨年12月から準備してきたプロジェクト宿舎がついに2月1日にオープン。
水漏れ、ソーラーパネルの電気系統など住み始めてわかる問題もありますが、これまで泊まっていたゲストハウスに比べると快適そのもの。
贅沢はしませんが、生活環境を整え、目指すは「ノーモア マラリア」。専門家全員がいつも健康で仕事に専念できますように。
日本国民皆さんへにプロジェクトをわかりやすくお伝えしていくことは私達専門家の重要な責務のひとつです。
これからもさらに広報に力を入れていきたいと思います。
以上です。これからも引き続きよろしくお願いいたします。