プロジェクト進捗状況:32件中11件のパイロットプロジェクト実施中

2010年6月21日

今年度支援予定であるコミュニティレベルの社会・経済基盤整備パイロットプロジェクト32件(カンビア県25件、ポートロコ県7件)のうち、11件(カンビア県8件、ポートロコ県3件)の契約が住民代表グループと署名され、現場での工事および調達が始まった。残りの21件は雨期明けの10月以降実施予定である。

今年度実施予定の主な事業
主な事業予定進捗状況
コミュニティ開発パイロットプロジェクト32件(社会・経済基盤整備)11件実施中
フィーダー道路・カルバート改修工事各県全長約50キロ工事契約
(10月開始予定)
調達準備開始
ウガンダ北部プロジェクトとの技術交換9月中旬準備開始

同時にパイロットプロジェクトの計画段階から完了にいたるまで、ワード委員会、県議会のパフォーマンスのアセスメントを実施している。アセスメントの結果は今後の研修課題の選定、本省への政策レベルのフィードバック、2011年度に予定しているモデルワード対象事業のモデル選定の根拠とする。

今年度10月から工事開始予定のフィーダー道路改修工事に向けた業者調達および工事対象地域選定準備をカウンターパートと開始した。業者調達ではシエラレオネの調達法に従い、県議会による入札業務を支援する。

【写真】

2009年5月に本プロジェクトのミニッツ署名後、内務地方自治地域開発大臣と握手する平井さん。

また、今年9月中旬にウガンダのJICAグルフィールド事務所と協力して、技術交換を実施する予定で準備を進めている。シエラレオネのカウンターパートにとって地方行政強化に早くから取り組むウガンダの地方行政の取り組みにかかる学びを吸収するいい機会となる。また内戦後の復興・開発へ向けた成果・チャレンジなど、貴重な意見交換も期待される。同フィールド事務所の平井所長は、昨年の本プロジェクト詳細計画策定調査団長として、シエラレオネにいらした経緯がある。技術交換に参加予定のカウンターパート数名は平井さんと面識があり、ネットワーク作りに追い風が吹く。

最後にJICAシエラレオネフィールドオフィスの協力を得て、ポートロコ県議会開発計画担当職員がJICA集団研修「地域開発計画管理」に参加するため、6月22日〜8月13日の予定で日本に向かった。同職員は本プロジェクトでも積極的に業務に取り組んでおり、帰国後のさらなる活躍を期待したい。

(平林リーダー)