Project Cycle Management(PCM)研修を実施

2016年9月29日

2016年9月28日、29日の2日間、ウガンダのエンテベにおいて、国際協力機構(JICA)が南スーダン税関に対して実施しているHSコード導入による税関能力強化プロジェクトの活動の一環としてプロジェクト・サイクル・マネジメント研修が実施されました。研修を通じて、プロジェクト内容を取りまとめた現行のProject Design Matrix(PDM)の内容を検証するとともに、PDMの改善点について、議論を行いました。

南スーダン税関(South Sudan Customs Services、SSCS)からは、Mr. Dominic Malog Agar 副税関局長を始めとしたプロジェクトの主要メンバーが参加し、プロジェクトの日本人専門家チームによる、プロジェクトのテーマであるHS条約(注1)とHSコード(注2)とPCMの手法についての説明も行われました。

JICAは、2011年からSSCSの人材育成を支援してきており、税関手続き(関税分類)の世界標準の基準であり貿易円滑化に向けた知識・機能として不可欠なHSコードを、南スーダンの税関手続きに導入するための新たなプロジェクトとして2016年6月から新たに開始されました。

今回のPCM研修の結果、活動内容が改善され、具体的な指標が設定されることとなりました。

本プロジェクトは2019年9月まで実施され、南スーダンの税関職員や通関業者の能力強化、HSコードの導入や貿易統計の整備が行われます。

(注1)通称「HS条約」で、正式名称は「商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約」。世界税関機構(World Customs Organization、WCO)が策定し1988年1月発効。2016年5月現在、154カ国・地域が加盟。
(注2)HS条約の付属書により、6桁ですべての物品を分類するコードのこと。HS条約の附属書は通称「HS品目表」として、広く税関手続きに利用されている。2016年5月現在、208カ国・地域で適用されている。

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プロジェクト目的に関するグループディスカッション

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プロジェクト・デザイン・マトリックスに関するグループディスカッション

【画像】プロジェクト参加者