第1回JCC会合およびセミナーの開催

2019年4月22日

2018年12月20日、ベトナム・ハノイの国会議事堂において、ベトナム国会事務局能力向上プロジェクトフェーズ2の第1回JCC会合およびセミナーが開催されました。

午前中に開かれたJCC会合には、ベトナム側から国会事務局(ONA)のファム・ディン・トアン次長や各局の局長ら15名が、日本側からは、本プロジェクトの国内支援委員を務める上智大学の高見名誉教授、衆議院法制局の橘局長、衆議院事務局の築山議事部長、国立国会図書館の小池次長をはじめ、在ベトナム日本大使館やJICA関係者ら15名が出席しました。
会合では、フェーズ2開始以降のプロジェクト活動のレビューを踏まえ、2019年度の活動計画について協議が行われました。その結果、2019年度は、2件の本邦研修や3件の現地セミナーが開かれることになったほか、プロジェクト活動の進捗をさらに促進するために、ベトナムの国会議員を巻き込んでいく必要性が確認されました。

また、この日の午後には、日本の立法過程や国会改革をテーマとしたセミナーを実施しました。ベトナム側からは、午前のJCC会合に引き続きトアン次長や各局局長をはじめとするおよそ30名が参加しました。
セミナーでは、日本から参加した4名の国内支援委員がそれぞれ講演を行いました。
まず、高見名誉教授が「日本の国会運営の特徴」というテーマで、国会運営と与野党の国会対策委員会の関係などについて説明しました。続いて、橘法制局長が日本の立法過程の流れなどについて、築山議事部長が最近の国会改革の動きなどについて紹介しました。最後に、小池次長が国立国会図書館の立法への関わりについて紹介しました。
発表後に行われた質疑応答では、参加者から立法過程の詳細などについて多くの質問が出されていました。
セミナー後、ベトナム側からは、日本の国会関係者が常に現状を直視して議論し、よりよい国会運営を目指して取り組んでいる姿に触発されたとの感想が寄せられました。こうした日本の経験や教訓をベトナムの立法過程にどのように取り入れることができるのか、今後のベトナム国会関係者の議論が期待されます。

【画像】JCC会合出席者による記念撮影

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セミナーの様子