JICAボランティア ソロモン日記(37)

2019年11月15日

青年海外協力隊・工藤 充(看護師)

初めまして。2017年度3次隊及び2019年度8次隊の工藤充と申します。
ソロモン諸島へ派遣される以前はアフリカ・スーダンへ派遣されておりました。

派遣先はソロモン諸島のウエスタン州ギゾ島の中にあるギゾ病院へ看護師として派遣されています。

まずは島の紹介です。私が住んでいるギゾはソロモンの中でもリゾート地として知られています。ボートに乗って10分圏内の所にいくつかの海上レストラン兼コテージが何か所かあります。周りは透明度の高い海に囲まれておりシュノーケリングでは熱帯地域特有の色鮮やかな魚を数多く見る事ができます。
また、ソロモン諸島は各島々が海に囲まれており漁場が豊かであるためマーケットには多くの魚介類が並んでおります。また南国特有のフルーツも売られております。特にパイナップルは甘さが強く、芯まで食べられるのが特徴です。

活動についてですがこちらに派遣されてまだ日が浅いため、まだまだ何を行うか検討中ではありますが、ソロモン諸島及び太平洋州で多くの人を苦しめているのがNCDs(Non- Communicable diseases)という成人病(糖尿病、心疾患、脳卒中、癌)で亡くなる方が全体死亡者の75%を締めているというデータがあります。
派遣先であるギゾ病院にはNCDクリニックという部署があり、高血圧や糖尿病患者さんへの食事指導や成人病に関する情報を伝えて、定期受診の必要性を認識してもらえるよう活動しています。伝えております。
多くの患者さんは、食事や生活習慣が病気と関連していると認識されている方がまだまだ少なく、入退院を繰り返す可能性が高いため、予防啓発活動は今後のソロモン諸島にとって、とても重要な役割を担っていると考えております。
また、これまで進めてきた職場環境の改善活動(5s活動 整理、整頓、清掃、清潔、躾)も継続していく事で更なる医療の質向上に繋がると考えております。

終わりに。いつもソロモン人はニコニコし手を振りながら挨拶をしてくれます。マーケットでは「これ持っていきな!」と魚などをくれたりしてとても親切です。
そのような優しい人たちに医療という視点で、何かしらソロモンのお役に立てればと思っております。

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NCD指導 先輩隊員と

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NCD指導 先輩隊員と

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シュノーケリング風景

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マーケット