134. より充実したスマート農業修士課程を目指して(2025年2月23-27日)
東京農工大学の豊田剛己教授をお招きし、本プロジェクトの支援を受けて開講されたカントー大学(CTU)スマート農業修士課程のさらなる充実について議論を行うとともに、同課程の第1期生に向けた授業を実施していただきました。豊田先生には、この修士課程の設置準備から開講に至るまで、日本側教育専門部会長として多大な貢献をいただきました。
本課程の担当教員との協議では、授業内容の充実を図るため、現在実施している授業、国内研修、日本人専門家による特別授業を継続していく方針で合意しました。さらに、今後、学生が選択する修士論文の課題と本プロジェクトの研究内容を結びつけることなどにより、双方にとって有益な協力関係を築く可能性についても議論が交わされました。
また、CTUソクチャンキャンパスでは、スマート農業修士課程第1期生に加え、本プロジェクトに先立ち実施された「カントー大学強化事業」で開講を支援した「気候変動とデルタ管理修士課程」の学生を対象に、ベトナムおよび世界におけるスマート農業の意義について講義を行いました。豊田先生は、日本の事例を交えながら、ベトナムのメコンデルタが世界の食糧生産基地として重要な役割を担っていることを強調し、この地域の農業の持続的発展が世界にとって不可欠であることを学生たちに訴えました。この講義は、農学・水産学、農水産業の担い手となる若い人材にとって、視野を広げ、学習意欲を高める貴重な機会となりました。
関連参考プロジェクトニュース:
写真1:スマート農業修士課程に関する議論
写真2 試験サイトをCTU農学部教員と視察
写真3 講義を行う豊田先生
写真4 講義を終えて