MRT沿線の公共交通指向型開発のための政策策定支援プロジェクト
Project for Development of Policy and Guidelines for Transit Oriented Development along Mass Transit Corridors
実施中案件
- 国名
- バングラデシュ
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 運輸交通
- 協力期間
- 2021年8月~2024年7月
プロジェクト紹介
バングラデシュの首都ダッカでは、人口増に伴う急激な交通需要の増大が慢性的な交通渋滞や大気汚染等を引き起こしており、経済損失、住民への健康被害も懸念されるとともに、投資環境も悪化させ、経済社会発展の大きなボトルネックとなっています。このような中、日本は、2016年に既存の都市交通マスタープラン(「ダッカ都市交通戦略計画」)の改訂を支援し、その中で公共交通網として大量高速輸送システム(以下「MRT」)5路線及びバス高速輸送システム(以下「BRT」)2路線の整備を提案しました。これを受けて、現在、MRT1号線、MRT5号線(北路線)、MRT6号線の3路線の公共交通網の整備が円借款によって行われています。しかし、これらの都市鉄道沿線の駅周辺の開発については、許可の申請・承認の手順が不明確であること、MRT駅周辺の事業者や土地所有者等、利害関係者の調整が困難であること、また、公共交通指向型開発(TOD)(注)を推進する上で政策の立案・実施に係る関係機関との調整が円滑に進んでいないといった課題があります。この協力は、同市において、MRT沿線におけるTODの政策、ガイドラインを作成し、調整メカニズムを構築・運営することにより、計画に基づいた適切な都市開発を推進することに寄与します。
(注)公共交通指向型開発(TOD):鉄道駅等の公共交通拠点の周辺に都市機能を集積し、自家用車に依存しないコンパクトな都市開発を目指す取り組みのこと。