第3回プロジェクト合同調整委員会(JCC)を開催しました

2019年2月8日

5年計画で2016年1月に始まった本プロジェクトも3年が経過し、いよいよ終盤を迎えることとなりました。その節目のタイミングとなる1月21日、第3回プロジェクト合同調整委員会(Joint Coordination Committee-JCC)をバジョ農業研究開発センター(以下バジョセンター)で開催しました。合同調整委員会はプロジェクトの最高意思決定機関と位置付けられ、監督機関であるブータン農業森林省、JICAブータン事務所の代表をはじめ、プロジェクトの実行を担うバジョセンターのカウンターパートと日本人専門家、さらには対象5県の農業普及所長等で構成されます。少なくとも年に一度の開催が義務付けられている本委員会は、プロジェクトの進捗状況を確認し、今後の方針を決定する、いわばプロジェクトの年度総会のような機能を担っています。今年も、プロジェクトの主要な関係者が一堂に会する中、プロジェクトの活動を巡る活発な議論が交わされました。

会議では、プロジェクト・マネージャーを務めるバジョセンター長が2018年の活動報告を行い、続いてカウンターパート代表が2019年の活動計画を説明しました。委員会は、これらの報告及び提案を受け、プロジェクトの各活動が概ね順調に進展していることを評価するとともに、所定の成果を達成するため、示された計画に基づき、2019年の活動を積極的に展開することを確認しました。
また、JICAブータン事務所の代表からは、特にプロジェクト成果の持続発展性を念頭に置いた提言がなされました。即ち、ブータン政府による予算措置も含めたプロジェクト後の活動継続体制の整備を図ること、活動におけるブータン側カウンターパートのイニシアチブをより強化することです。結局のところ、技術協力プロジェクトの成否は、終了後の持続発展性が確保されるかどうか、この一点に集約されると言っても過言ではないでしょう。幸い、3年の協力を経て、当地域の園芸農業振興を担う中堅人材が徐々に育ってきました。ここからの2年は、彼らとともに、プロジェクト後を見据えつつ更なる活動の発展と成果の集約に取り組んでいきたいと思います。

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プロジェクト・ディレクターを務めるKinley Tshering 農業局長(中央)の司会で会議は進められました。

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プロジェクト・マネージャーのPema Chofil(右端)バジョセンター長が活動の進捗状況を報告しました。

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会議の終わりに総評を行う山田浩司JICAブータン事務所長。

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JCC参加メンバーが一堂に会しての記念撮影。

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会議後、プロジェクトが支援する果樹普及農家を訪問し、普及活動の成果を確認しました。