コチャバンバ県の県庁所在地であるコチャバンバ市を含む都市域は、ボリビア多民族国(以下、「ボリビア」という。)第三の人口規模(176万人:2012年の国勢調査)を有している。ロチャ川流域は、コチャバンバ大都市圏(7市の人口合計約113万人、県全体の人口の64.2%を占める)を含む、コチャバンバ県の中心地域である。この大都市圏を含むロチャ川流域では、水不足(飲料水や灌漑用水)が常態化し、地下水位の低下、地下水の水質低下、さらに下水処理場不足に起因するロチャ川の水質汚染、十分に処理されていない排水(下水)を灌漑用水に用いる等、水に関連する環境悪化が深刻化している。さらに、水源に近い流域上流域の住民と…