コンゴ河流域はアマゾンに次ぎ世界で2番目に大きな熱帯雨林地域であり、当該地域の森林保全は本地域のみならず、地球規模の課題でもある。コンゴ民主共和国(以下、「コンゴ民国」)は、コンゴ河流域諸国の中でも最大の森林面積(1億5千万ha、世界の森林の約4パーセント)を有している。しかしながら、違法伐採を含む商業伐採や鉱山開発等により、年間約31万ha以上の森林が失われていると言われている。そのため、コンゴ民国政府は、2011年に「環境・森林・水・生物多様性国家プログラム(PNEFEB)」に基づき、木材企業や地域住民の協力を得て参加型森林管理を推進している。気候変動対策の観点からは、コンゴ民国は、201…