ガーナ国では2014年に西アフリカで蔓延したエボラ出血熱のような新興感染症のリスクに晒されている一方、コレラなどの感染症の流行やヒト免疫不全ウイルス(HIV)/後天性免疫不全症候群(AIDS)感染もいまだ大きな保健課題です。
現在、ガーナ国においては未知の感染症の封じ込めや、既に知られている感染症(コレラ、髄膜炎など)の流行の予防を目的とした疾病サーベイランス体制(注)の強化に取り組んでいます。当該プロジェクトでは腸内細菌叢の解析という基礎研究とリンクした疾病サーベイランスの強化体制を作出するという新たな試みを進めています。
腸内細菌叢は腸内に常在する細菌の…