ホンジュラス国(以下「ホ」国)のエル・カホンダムは、我が国の有償資金協力と世銀、IDB等との協調融資により1985年に建設されたダムであり、「ホ」国最大の水力発電所がある。その水力発電所の発電能力は300MWであり、「ホ」国の国内電力需要の25%をカバーする重要な発電施設である。ダム湖面積は、人工湖としては「ホ」国最大であり、ダム湖周辺の36,000haの土地は、エル・カホンダム森林保全区域(ZFPEC)として保全地域に指定されている。この保全地域の管理をホンジュラス電力公社(ENEE)が担当している 。 ZFPECは、針葉樹と広葉樹からなる27,500haの森林を有し、豊富な植物相と動物相…