ラオスでは、労働人口の約7割以上が農業に従事しており(注)、農業は農村地域の雇用を支える重要な産業と言えます。これまでは、稲作が農業の中心でしたが、近年の経済成長にともなって葉物野菜などの園芸作物に加え、畜産物や水産品などの生産も増えてきており、農業生産は次第に多様化しています。
ラオスの南部に位置するサバナケット県は、メコン川沿いに位置し、雨季(6~10月)と乾季(12~4月)の栽培が行われています。雨季は天水による自家消費目的の農業、乾季は灌漑水による販売目的の農業が営まれています。通常、自家消費分以上に収穫された分は、収穫期に村に買い付けに来る仲買人に販売します。現地で生産される…