保健開発センターの業務改善を目的に研修が行われました(続報)

2018年10月14日

10月13日、業務改善に効果的とされる「5S活動」と「5なぜ分析」に関する研修が、保健開発センター(CHD)のスタッフを対象に行われました。研修講師は、JICAのビジネス人材育成プロジェクトで育成され、日本でも勉強された、モンゴル人コンサルタントのAltankhuyag先生です。Altankhuyag先生は、CHDの業務改善に関するニーズ調査も実施されています。

今回の研修では、まずAltankhuyag先生より「5S活動」や「5なぜ分析」について概要が説明され(図1)、その後CHDの部署ごとにグループに分かれ、作業を行いました。例えば5S活動では、「整頓」をテーマにグループ作業を行いました(図2)。CHDのスタッフには、部署ごとにあらかじめ改善したい職場環境の様子を写真に収め、持参してもらっていました。その上で、机や収納棚に置く備品の配置転換等、現在より働きやすくするための「整頓」の工夫をグループ内で協議し、協議結果を紙に描いてもらいました。描いた絵は他のグループとも共有し、お互いにコメントを述べ合いました(図3)。

これまで業務改善に関する研修に参加した経験がなかった参加者からは、「新しいことを学ぶことができ、有意義な研修だった」、「すぐにでも実践できる具体的方法を学ぶことができ、非常に役に立った」などの感想が聞かれました。また、笑いを誘うユーモアに富んだ講義とグループ作業を効果的に組み合わせ、飽きることのない研修を提供してくださったAltankhuyag先生に対するお礼の言葉もたくさん聞かれました。

プロジェクトでは、引き続きCHDの業務改善を進めるため、「品質管理7つの道具」、「PDCAサイクル」など、今後も必要な研修を実施する予定です。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
業務調整員 野崎 保

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図1. Altankhuyag先生による講義風景

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図2. 整頓(5S活動)に関するグループ作業風景

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図3. グループ作業結果の発表風景