感染防御に関する研修を実施しました

2018年12月14日

プロジェクトでは、2018年2月より感染防御に関する研修の開発を支援し、パイロット版を5月に完成させていました(プロジェクトニュース2018年2月7日、5月1日、5月8日参照)。その後開発メンバーで振り返りを行い、研修内容を見直し、2018年12月13日、改善された感染防御研修を実施しました。

この研修は、2017年に国立国際医療研究センターで実施された感染制御に関するJICA課題別研修で学んできたNyamsuren先生(国立感染症センター)とNasantsog先生(国立第一病院)、そして感染症を専門とするプロジェクトスタッフが協働し、完成させたものです。5月の研修の反省点を踏まえ、今回は実習時間の延長や実技ビデオの再撮影が行われました。

ウランバートル市内の病院から集まった16名の参加者たちは、ビデオ映像で正しい実技方法を学んだのち、手洗いや感染防御服の着脱を実施し、参加者同士で良い点、改善すべき点を指摘しあっていました(図1、2)。他の参加者の手技を評価すること、また自分の手技を評価してもらうことは、自分の手技を客観視することにもつながっており、学習効果が高まっていることが感じられました。

今後は、本研修を国内の医療専門職の全員が受講する医療安全研修のひとつにしていくことも検討しています。プロジェクトでは、今後もモンゴルの多くの医療者に役立つ研修パッケージを作成したいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
プロジェクトスタッフ オチルバット・トゥメンデンベレル

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図1.正しい手洗いの方法を参加者同士で教え合っている

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図2.感染防御服の着脱方法を参加者同士で指導し合う様子