医療者の接遇改善を目指した研修がオルホン県地域診断治療センターで行われました

2018年12月18日

JICAインターンの七松医師により、医療者の接遇改善を目指した研修が、オルホン県地域診断治療センター(RDTC)で実施されました(プロジェクトニュース11月8日、13日、12月14日参照)。今回は、12月13、14日に実施されたパイロット研修のダイジェスト版です。

この接遇研修を開発するにあたり、オルホン県RDTCの医師、看護師、また患者さんたちから、接遇面での課題について聞き取り調査を実施していました。今回はそのお礼も兼ねて、医師及び看護師およそ35名に対して研修を実施しました。

研修では、まず七松医師より接遇の5原則について解説がなされました。また聞き取り調査の際、一番の課題としてあげられていた「長い待ち時間」への不満対策として、混雑した外来で、待たされた患者さんや家族たちに、医療者はどのように接するのが良いか、グループに分かれて議論し、グループ内で役割を分担してロールプレイを実施してもらいました。待ち時間を短縮する工夫ももちろん必要ですが、なかなか容易ではありません。でも、声の掛け方一つで、患者さんの気持ちが変化し、不満の解消につながることを、参加者たちは実感することができたようです。

早速、オルホン県保健局の担当者から、県内の多くの医療者たちに対して、この接遇研修を実施して欲しいと要望がありました。残念ながら七松医師の活動は間も無く終了になりますが、プロジェクトではモンゴル側の要望に応えることができるよう、支援を続けたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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七松医師による講義の様子

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参加者たちがグループワークをしている様子

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待たせた患者さんに対する声かけの工夫について、ロールプレイを通じて学ぶ様子