オルホン県地域診断治療センターにおいて、総合診療研修修了式、並びに指導医へ感謝のセレモニーが開催されました

2019年9月27日

9月24日、オルホン県地域診断治療センター(RDTC)において、総合診療研修第1期生4名の修了式、並びに研修医へ指導をおこなった指導医へ感謝のセレモニーが開催されました。同センターより式典への招待を受けたプロジェクトチームから、大熊調整員が出席しました。

およそ1年前、オルホン県RDTCで、モンゴル初となる総合診療研修が開始されたこと、研修医を受け入れ、指導するために指導医や研修部のスタッフたちがどのように準備をしてきたか、また4名の研修医たちが日々、どのように研修と取り組んでいるかについて、プロジェクトニュースにおいても度々ご報告してきました(2018年10月22日、11月13日、2019年1月14日のプロジェクトニュース参照)。

総合診療研修の開始から1年が経ち、ついに4名が研修修了という日を迎えました。これまで4名の研修医たちがどれほどの勉強、努力を重ねてきたかは言うまでもありませんが、研修医たちを指導する指導医の存在も大変大きなものです。オルホンRDTCのBatsukh院長、オルホン県保健局のMunkhtsetseg局長も臨席された式典では、卒業生に対する修了証の授与と合わせ、研修医指導に貢献した指導医たちへの感謝の気持ちを込め、花束の贈呈も行われました。モンゴル保健省、保健開発センター、モンゴル国立医科大学、オルホン県保健局、RDTC、そしてプロジェクトを含む各関係機関みんなで作り上げた研修プログラムは、まさにモンゴルの地域における卒後研修をより良くしたいという、日本・モンゴルの双方の関係者の努力の結晶といえるでしょう。

式典で挨拶に立った大熊調整員は、こう述べました。何事においても「初めて」には、いくつもの困難が伴います。この世に「初めて」が容易だったことはありません。そしてこの困難を乗り越えてきた経験の積み重ねが、私たちをより強くするのだと思います。そしてまた、「初めて」より難しいのが「継続」である、とも言われます。1年、1年を積み重ね、そして5年、10年と、オルホンRDTCがモンゴルの総合診療研修の先駆けとして、これからも発展していかれることを希望します。

1年に亘る研修を終えた若い医師たちが、こうしてモンゴルの医療界に旅立っていく姿は、なんともすがすがしく、そして頼もしくもあります。来月には、また新たな研修医たちが、研修を開始することでしょう。プロジェクトは、これからもモンゴルにおける総合診療研修が継続して実施されるために、残された活動期間、モンゴルの関係機関と協力し、支援を続けていきます。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
業務調整員 大熊 浩

【画像】

修了書の授与

【画像】

集合写真