JICA海外協力隊が再赴任

2022年11月25日

11月21日、国際協力機構(JICA)による、JICA海外協力隊のインドネシアへの再派遣が2年8か月ぶりに開始されました。

インドネシアのJICA海外協力隊活動は、1988年に開始され、延べ約1000名の隊員が、教育、保健、農業、スポーツなどの分野で、技術移転と人材育成に貢献してきました。

ところが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年春に活動中の全隊員15名が日本に帰国となりました。日本に戻った後の隊員たちは、オンラインツールを活用し、リモートで活動を継続したり、農業や保健分野など、日本国内の課題解決にそれぞれが取り組んできました。

そのような中、これまでの配属先を中心に隊員の派遣再開を望む声が多く聞かれ、今回の第一陣を皮切りに、今後は年4回の派遣が予定されています。

今回の再派遣第一号隊員は、北スマトラ州メダン市のメダン観光ポリテクニックで料理を教える榊原衣梨隊員と、南スラウェシ州タカラール県保健局で公衆衛生に関する活動を行う内田善也隊員の計2名で、これから2年間、現地で活動する予定です。

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両名はジャカルタ到着後の翌11月22日、JICAインドネシア事務所の安井毅裕所長と面談し、日本待機中の様子や今後の抱負などについて述べました。安井所長は「任地の周りの人たちと良い人間関係を築き、安全と健康に気を付けて2年間の活動を頑張ってほしい。」と期待を寄せました。

また、隊員たちは赴任挨拶のために金杉大使を表敬訪問し、大使からも激励のお言葉を頂戴しました。

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インドネシアでのJICA海外協力隊は、今後も北スマトラ州、南スラウェシ州の他、ジャカルタ首都圏特別州や中部ジャワ州などへの派遣が予定されています。活動の分野も、日本語教育や環境教育、スポーツなど多岐にわたり、インドネシアが抱える各課題に対して、草の根での活動を実施し、技術協力のほか両国の友好親善の発展に寄与する活動を推進します。