マラウイボランティアレポート「初めての海外長期滞在-マラウイでの生活-」

2023年4月6日

名前:石井 求依
隊次:2022年度1次隊
配属先:ミトゥンドゥ教師研修センター
出身地:大阪府

マラウイに来て早8ヶ月が経ちますが、マラウイに到着した日のことは昨日のことのように鮮明に覚えています。空港からホテルに向かう道中には「めっちゃアフリカっぽい~」という単純な感想を抱き、ホテルについて数日過ごすと、「ここ本当にアフリカ?何でもあるやん、この国なら生きていけそう」という印象に変わっていきました。

しかし任地へ赴任すると、生活は一変しました。電気もなければ水道もない、毎日火おこしをする生活の始まりです。分かってはいたけれど、理解していたはずだけど、首都からたった1時間の距離なのにこうも違うか、と思わざるを得ませんでした。それでも生きていくしかないので、周りに住む現地の人に支えてもらいながら過ごしています。今では火起こしは趣味、お米は炭火炊き一択、と言えるまで成長し、ようやくマラウイでの生活が楽しい、と思えるようになってきました。

ですが、肝心の活動においてはなかなかうまくいかないことも多く、試行錯誤の毎日です。現地語をうまく操れないため、活動当初は子どもたちが話を聞いてくれず、大荒れするときもありました。「自分は何をしにマラウイへ来たのだろうか」と考えたり、授業が成立せずに悔しくて泣きながら家に帰ったりしたこともありました。でも泣きながら帰ったときも支えてくれたのは近所に住む現地の人でした。言葉はあまり分かりませんでしたが、とても心配してくれていることだけは本当に伝わりました。この人たちとの関わりを大切にして、マラウイのことをもっと理解したい、好きになりたいと思いました。

マラウイの教育に対し、力になれることなんてほんのわずか、もしくはゼロかもしれないですが、「音楽を通して日本人と交流した」と子どもたちの記憶の中に少しでも残るような活動をこれからも続けていきたいと思っています。

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放課後、ピアノの練習がしたいと集まった子どもたち

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EAの授業 折り紙でイヌを折りました