日本の支援でソロモン諸島政府所有ボートの修理完了

2022年10月28日

10月28日、SIMA(ソロモン諸島海事局)の捜索救助艇の修理が完了しました。本修理は2022年7月からJICAとSIMAの共同作業により進められていたものです。

同ボートは2021年11月の暴動により、大きな被害を受けました。暴徒による放火、打ち壊し、盗難により、ボートは全く機能しない状態となっていました。このボートは、ソロモン諸島ホニアラ及びノロにおけるJICAの開発計画調査型技術協力「電子海図策定支援プロジェクト」で使用されることが予定されていたため、ボートの修理はプロジェクト開始のための緊急課題となっていました。

10月28日にようやく修理が完了し、JICAとSIMA双方の検査により、問題なく動作することが確認されました。JICAはエンジンの取り付けと船体の修理・再塗装を、SIMAはボートのガラスとトレーラーの修理を担当しました。

渡邉JICAソロモン支所長コメント:「ボートはプロジェクトにおいて重要な役割を担っており、ボートの修理が完了したことをうれしく思います。日本とソロモン諸島が協力してボートを修理したことは、これから同じプロジェクト目標に向かって協力し、連携を深める良い機会になりました。」

ソロモン諸島海事局Thierry NERVALE総裁コメント:「ボート修理への日本の惜しみない支援に感謝しています。この船はJICAプロジェクトで使用されるだけでなく、ソロモン諸島の航行安全のための業務に活用され、SIMAの展開能力を向上させる貴重なものです。」

本ボートは、本事業におけるホニアラ及びノロの水路測量に使用される予定です。ホニアラでの測量は11月初旬から朝日航洋株式会社とSIMAが共同で実施する予定です。

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暴動の被害を受けたボート

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修理後のボート