農業祭にてJICAボランティアがNCDs対策ブースを出展!

2019年7月16日

2017年度2次隊
看護師
酒井 知美

6月22日、首都のあるトンガタプ島で行われた農業祭にて、JICAボランティアが健康ブースを出展しました。トンガでは、NCDs(非感染性疾患)いわゆる生活習慣病問題が深刻化しており、予防や重症化を防ぐためのボランティア要請もあり、私もその要請で離島のNCDsクリニックに派遣されています。

トンガでは、幼少期から定期的に行われる日本のような身体測定もなく、成人になってからも毎年健康診断を受けるという制度や慣習もないため、自分の身長や体重を知らず、肥満であるかさえ知らない人々がほとんどです。今回、そんなトンガの人々に少しでも健康に対して意識を持ってもらえたらと思い、他の隊員とも協力し、健康ブースを出展しました。

来場者には、1)身長、体重を測り、簡易BMI表にて自分の現在の肥満度を知ってもらう、2)肥満度と照らし合わせた健康宣言カードを選び、そのカードとともに写真撮影、3)野菜やバナナを使用したミックスジュースを試飲品として提供、といった内容での啓発を目指しました。

ブースには今年還暦を迎えられる国王ご夫妻も立ち寄られ、吉浦支所長が隊員とブースを紹介。国連の一般討論演説でも国王自らがトピックとしてあげられるほど深刻化している国民の肥満率やNCDs。「Thank you for helping Tonga」の言葉が響きました。

ブースの場所や時間の関係上、予想よりも健康チェックを受けてもらえる人数が少なかったのですが、少しでも自分の健康を意識してもらえるきっかけになったらと思います。

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障害児・者支援隊員が活動する特別支援センターの生徒たちが2つのフォトフレームを作成

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作成したフォトフレームとともに、健康宣言カードを持ち、写真撮影

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健康チェックに参加してくれた方への試飲用ミックスジュース こちらは、バナナ、トマト、ニンジン、牛乳を使用

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ミックスジュース試飲後、そのレシピを写真に撮ってくれる方々もいました。

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農業祭ブース出展に参加した隊員