トンガ開催、第2回JICA大洋州NCDs在外研修

2019年10月15日

2018年度1次隊
コミュニティ開発
伊藤 有未

今年8月28日から3日間、トンガ王国の首都ヌクアロファにて第2回JICA大洋州NCDs在外研修が行われました。大洋州6カ国から隊員とカウンターパート、総勢30名が参加。第1回フィジー開催での研修成果から、当研修の継続意義を実感。第1回開催で構築したネットワークを途絶えることなく任国に活かしたいとの想いから、企画書提出に踏み出しました。第1回開催参加メンバーを主としたメーリングリスト作成から始まり、前回開催の反省点を活かしながら、プログラム案を検討。主に医療系他職種で構成された各隊員が、担当セッションを持ち、隊員主体の研修を作り上げました。

【1日目】1)BMIとは?!の説明、2)各国進捗発表、3)モチベーショナルインタビューの導入【2日目】4)ヘルシーミールコンペティション、5)エクササイズ【3日目】6)同職種意見交換、7)異業種ケーススタディ、8)今後の活動計画の策定、9)3日間の総括、日めくりカレンダー作成、盛り沢山の3日間となりました。

上記内容に加え、1日目の夕方には、トンガでNCDs対策にあたる保健省や農業省、その他関係団体より、現行の取り組み状況について発表いただきました。登壇者内でも互いの情報共有ができただけでなく、トンガ国外からの参加者にとっては、他国での国家および民間企業での事例を知ることができたかと思います。このセクターを越えた傾聴の機会は、各々の立場においてNCDs重症化を防ぐ、有益な情報収集の場となりました。

また、当研修を機に、NCDs対策にあたる大洋州隊員によるfacebookページ「JOCV Pacific NCDs」が開設され、今後は活動の様子や成果、NCDs対策に関わる情報を配信予定。当研修でのネットワークを活かし、大洋州隊員間の連携強化にも努めます。

国家と草の根レベルの両面から予防改善に向けたアクションが求められるNCDs対策。参加者に限らず、当研修の報道やSNS投稿を通して、多くの方々にNCDsの深刻性を理解してもらい、健康管理への意識を高めてもらえる、そんな研修で終了したと自負します。

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第1回開催集合写真を水のラベルに。

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看護師隊員セッション、BMI説明と身体測定。

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ヘルシーミールコンペ、調理を終えて審査待ち。

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笑って楽しく汗を流したエクササイズ。

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異職種連携、どんなことができるか考え中。

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最終日の集合写真。皆が主役の在外研修でした。