プライマリ・ヘルス・ケアを通じた母子栄養改善プロジェクト(2022年~2026年)

JICAは「こどもの健康プロジェクト」、「母とこどもの健康プロジェクト」、「妊産婦と子どもの健康・栄養改善プロジェクト」に続き、「プライマリ・ヘルス・ケアを通じた母子栄養改善プロジェクト」を実施しています。

グアテマラは栄養不良の問題を抱えており、2014-2015年時点での5歳未満児の慢性栄養不良(発育阻害)の割合は46.5%と中南米地域で最も高く、世界でも6番目に高いです。慢性栄養不良は貧困率とも相関関係があり、貧困率の高いトトニカパン県およびキチェ県ではそれぞれ70%および68.7%(2014年)と深刻な状況にあります。5歳未満児の重度急性栄養不良(消耗症)については、1995年の3.9%から2014年には0.7%まで大幅に減少したものの、2020年は新型コロナウイルスの影響も加わり、2019年(15,547件)からは約8割も増加しています(27,907件)。

本プロジェクトは、トトニカパン県(9市)及びキチェ県(2市)を対象とし、コミュニティ人材と保健医療従事者の能力強化・マルチセクトラルな活動を実施して、母子の栄養の改善に寄与することを目的としています。

コミュニティに出ると、先住民族の方々はスペイン語ではなくキチェ語などの現地語を使っているため、現地語の話せるスタッフを活用し、ニーズ把握や指導を行っています。

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