モンゴル国ウランバートルにて、「Mongolia open Innovation and Co-creation for SDGs: MICS-2023」を開催しました。

掲載日:2023.08.31

イベント |

イベント概要

会議名:Mongolia open Innovation and Co-creation for SDGs: MICS-2023
開催日:2023年8月17、18日 
主催:JICA
共催:教育・科学省、経済・開発省、デジタル開発・通信省
協賛:KDDI株式会社、SOS Medica Mongolia、モンゴル貿易開発銀行
会場:トゥ―シンホテル (8月17日)、モンゴル商工会議所 大会議場(8月18日)

MICS開会挨拶をするJICAモンゴル事務所田中所長(8月17日)

MICS開会挨拶をするJICAモンゴル事務所田中所長(8月17日)

開会式の様子(8月17日)

開会式の様子(8月17日)

内容

8月17日、「Mongolia Open Innovation and Co-Creation for SDGs(MICS)2023」のキックオフイベントをウランバートル市にて開催しました。MICSは、モンゴルの社会課題解決及びSDGs達成に向けて、日モ両国の産官学の幅広い関係者が、技術、アイディア、資金等を持ち寄り、イノベーティブな解決策を共創し、協働で取り組むことを支援するプログラムであり、本年新規に立ち上げたものです。

日モ両国より、スタートアップを含む企業、金融機関、教育研究機関、NGO、公立病院等390の団体(500名)から応募がありました。事前にオンラインプラットフォームを作成し、参加者の情報やアイディアを公開しました。本イベント当日は、希望者の中から選定された50団体・個人が会場にてブース出展し、また、日本及びモンゴル地方在住の8団体がオンラインにて発表しました。その後、ブース出展者、オンライン参加者、来場した256名の参加者が、約5時間にわたりイノベーティブな解決策の共創と協働について議論を行い、91の協働プロジェクト案が提出されました。

審査の結果、選定された10の協働プロジェクトが、翌18日に同じくウランバートル市内で開催された「日本・モンゴルビジネスフォーラム2023」(主催:JICA、経済・開発省、モンゴル日本人材開発センター、モンゴル商工会議所、日本帰国留学生の会)において、日本から約100名、モンゴルから約400名の参加者の前でピッチを行いました。この10の協働プロジェクトには、両国のスタートアップを含む企業、金融機関、教育研究機関、NGO、公立病院等、計47の機関が参画しています。

参加者からは、「モンゴルの課題やその課題に取り組んでいる団体を知ることができた」、「課題の解決に向けて同じ志を持つ別団体の人と議論できる貴重な機会であった」、「モンゴルと日本の地方の課題には共通項もあるため、来年度は日本からの参加者をより多く募るとよいのではないか」等のコメントが寄せられました。

今後、2023年9月から2024年2月までの間、選定された10の協働プロジェクトに対して、メンタリング、日本からモンゴルへの渡航費の一部補助等を通じて支援する予定です。また、うち5つの協働プロジェクトに対しては、JICA及びスポンサー企業から実施に係る費用の一部を支援します。これらを通じて、モンゴルの社会課題解決及びSDGs達成に向けて、共創と協働を推進していきます。

なお、この10の協働プロジェクトは、いつもオープンで実施されています。10の協働プロジェクト(のいずれか)への参画、協力等にご関心のある方は、お気軽にJICAモンゴル事務所( mg_oso_rep@jica.go.jp )までご連絡ください。

選定された10の協働プロジェクト概要

プロジェクト名(分野) プロジェクト概要
3D printing with plastic waste
(環境)
3Dプリンター技術を活用した、廃棄プラスチックのリサイクル素材の製品の開発。
Oneday JOB
(雇用創出)
日本企業からの受注実績を有するモンゴル企業による、日雇い労働者向け求職プラットフォームの構築。
Mongolian Eco Construction
(環境)
日本企業の防雪フェンスを、現地の伐採木材等を活用して木製化した上で導入し、交通への降雪・砂嵐による影響の緩和、森林保護、家畜保護を実現。
Healthy parents healthy kids
(保健)
貧困者の多いゲル地区に所在する公立病院とモンゴルのICT企業の協業による、市民向け保健教育コンテンツの開発。
Intelligent Traffic Monitoring
(交通渋滞)
日本の高専及び大学に留学経験のあるモンゴル人材が作成した機械学習を用いたシステムを活用した、交通渋滞の分析ツール。また、同ノウハウをキノコ栽培にも活用。
Professional Operator Outsourcing Service
(雇用創出)
車いす協会及びコールセンター事業会社の協業による地方での障害者の雇用創出。
edu-MICS
(教育)
モンゴルで日本式教育を導入している学校における、教育環境の改善に向けた、日本のICT企業による教育のDX化に向けた協力。
Organic vegetable by Japanese seed and eco mushroom cultivation using Sheep wool 100% natural based fertilizer
(農業、環境)
日本のキノコの種とモンゴル製の羊毛等で作られたオーガニックな肥料を活用したエコマッシュルームの栽培。
Lowering carbon footprint of ARGAL PAPER making it possible to sell carbon credits
(環境)
日本留学経験者が起業した牛糞を素材とする紙の制作会社と太陽光パネルの供給会社の連携による環境にやさしい製品の生産と、カーボンクレジット事業の検討。
QPARKING - AERONEXT LLC
(保健、運輸)
日本企業とモンゴル企業の連携によるドローンを用いた血液の輸送体制の確立(ドローンスタンドの設置等)。

リンク先

ブースの様子(8月17日)

ブースの様子(8月17日)

ブースの様子(8月17日)

ブースの様子(8月17日)

ブースの様子(8月17日)

ブースの様子(8月17日)

MICS1日目集合写真(8月17日)

MICS1日目集合写真(8月17日)

ビジネスフォーラムのMICSピッチイベントで発表するプレゼンター(8月17日)

ビジネスフォーラムのMICSピッチイベントで発表するプレゼンター(8月17日)

ビジネスフォーラムのMICSピッチイベントで発表するプレゼンター(8月18日)

ビジネスフォーラムのMICSピッチイベントで発表するプレゼンター(8月18日)