セフィードルード川流域総合水資源管理調査

背景と目的

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農業、工業、水道用水の需要が高まるセフィードルード川流域では、流域全体の限られた水資源を統括的に管理する計画がないまま、ダムの建設・計画が進んでいます。このような背景の元、本調査は、総合水資源管理計画を可能とするために、マスタープランを作成し、技術移転を行うことを目的に実施されています。

  • 実施細則(S/W)調印日:2007年2月10日
  • 実施機関:エネルギー省水資源管理公社

調査概要

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本調査では、現況における水需要、個別の水資源開発計画および水資源ポテンシャルを把握し、水需要予測およびそれに基づく水収支解析を実施します。また、流域内における、特に州間のコンフリクトを解決する手段として、流域内各地でワークショップを実施し、調整ルールの提案等の協議を行います。最終的には、これらの結果をもとに総合的水資源管理のためのマスタープランを作成します。

調査ハイライト

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本調査ではコンフリクトマネージメントを実施しています。その一環として、ザンジャン、コルデスタン、東アゼルバイジャン、ガズビン、アルダビル、テヘラン、ギランの7州で、ワークショップが行われました。本ワークショップの目的は、1)上下流間での水配分に関する問題の背景を把握し、2)流域各州の水利用に関する知識を深めて流域州間の信頼関係を醸成し、さらに3)利害関係者で構成される協議会の議題を提供することにあります。