デジタルものづくり工房(ファブラボ)による技術教育・普及促進プロジェクト

Project for Promotion of Technology Education and Diffusion through Digital Fabrication Laboratory (Fab-Lab)

実施中案件

国名
ブータン
事業
技術協力
課題
情報通信技術
協力期間
2020年12月~2023年12月

プロジェクト紹介

ブータンにおける主要産業は、農業及び水力発電によるインドへの売電ですが、国内市場が小さく水力発電以外の産業の発展は限られ、多くの消費財や資本財をインドや他国からの輸入に依存しているため、慢性的な貿易赤字を抱えています。また、同国の2017年の都市部若年層の非雇用率は16.7パーセントであり、社会問題化しています。そのため、雇用創出の観点から産業多様化が図られていますが、未だ社会に出る若者と産業界の求める人材との間に知識・技術のギャップがあり、産業の多様化、教育の質の向上、有能な労働力の育成と雇用の促進が同国政府の重点課題となっています。本協力は、ブータン王立大学科学技術カレッジにおいて、個人が自由な発想で様々なものづくりができるパソコン制御のデジタル工作機器を備えた地域工房、および工房間の世界的なネットワークであるファブラボの設置とそれを活用した大学内外の連携促進により、技術力を社会や産業のニーズに結び付ける新しい教育モデルを開発し、科学技術カレッジを取り巻く地域社会の課題解決や産業の活性化を目指します。

協力地域地図

デジタルものづくり工房(ファブラボ)による技術教育・普及促進プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 首都にあるファブラボ。プロジェクトでは地方初のファブラボ開設を支援する 

  • 首都にあるファブラボのレーザー加工機で製作された小物 

  • 首都にあるファブラボで3Dスキャナーを操作するスタッフ 

  • 首都にあるファブラボで電子機器の操作を説明するスタッフ 

  • 3Dモデリングソフト(Fusion 360)の操作に挑戦する科学技術カレッジ教職員(2020年12月)(写真提供:College of Science and Technology) 

  • 3Dモデリングソフト(Fusion 360)の操作に挑戦する科学技術カレッジ教職員(2020年12月)(写真提供:College of Science and Technology) 

  • 日本国内のファブラボを訪問し、研修を受けるブータン側カウンターパート(2021年3月)(写真提供:竹村真郷) 

  • 日本国内のファブラボを訪問し、レーザー加工機の動作を見守るブータン側カウンターパート(2021年3月)(写真提供:竹村真郷) 

  • 日本国内のデジタル木工ファクトリーを訪ね、CNCウッドルーターの操作について聞くブータン側カウンターパート(2021年3月)(写真提供:竹村真郷) 

  • 日本国内のファブラボから障害者自立生活支援施設に貸し出された3Dプリンター。コロナ禍のフェースシールド生産で稼働(2021年3月)(写真提供:竹村真郷) 

プロジェクトニュース

関連情報