ブータン王立大学科学技術校にて、デジタルモノづくり工房「ファブラボCST」の開所式が行われました

2022年9月2日

2022年8月25日ブータン王立大学科学技術校(CST:College of Science and Technology)にて、デジタルモノづくり工房「ファブラボCST」の開所式が行われ、カルマ・ドルジ労働人的資源担当大臣、ニドゥプ・ドルジ王立ブータン大学副総長、山田智之JICAブータン事務所長をはじめ、地域の多くの関係者が参列しました。

ファブラボCSTは、ブータン政府からの要請に基づき、2020年12月からJICAが実施している技術協力「デジタルものづくり工房(ファブラボ)による技術教育・普及促進プロジェクト」により支援してきたものです。

ファブラボCSTは、JICAの協力により、3Dプリンター、レーザー加工機、CNC切削加工機、デジタル刺繍ミシン等の機器を備えており、CSTの学生や教職員が利用するだけでなく、地域の学校や産業、市民にも開かれたラボになる予定です。

ブータンは人口が少ない内陸国であり、国内で生産できる物資が限られており、外国からの輸入に頼っています。ファブラボでは、多種のニーズに応じた少量の商品を作り出すことに適していることから、地域の課題にあった商品の開発や製造が進むことが期待されます。また、設計をデジタルにて行うこととなるため、ファブラボCSTはデジタル分野を担う次世代の育成や、デジタルものづくりの領域で世界中の拠点や人と繋がることで、これまでにないものづくりやイノベーションの創造の拠点として育っていくことも大いに期待されます。

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カルマ・ドルジ労働人的資源担当大臣とJICAブータン事務所長によるCSTFabLabの開所

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労働人的資源担当大臣によるコンピュータ刺繍機械の視察

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3Dプリンターにより制作された製品を労働大臣に渡す、チーフアドバイザー

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開所式のゲスト