マラウイ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名 :初等教育の質向上を目的とした基盤整備に貢献

【SDGsロゴ】質の高い教育をみんなに

2023年1月16日

国際協力機構(JICA)は、1月10日、リロングウェにて、マラウイ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「みんなの学校(住民参加型教育開発)プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

マラウイは1994年に初等教育を無償化しました。学校へのアクセスが大幅に改善され、初等教育の純就学率は88%に到達しましたが、留年率が21%、修了率が50%と、効率性に大きな問題を抱えています。初等教育の質の低さも問題で、2012年から2014年のSACMEQ(注)の調査結果では、調査対象10カ国中、6年生の読み書きが最下位、算数が下から2番目に位置しています。こうした現状を打破すべく、マラウイ政府は、長期国家戦略「Malawi 2063」で教育を重点課題の一つに掲げ、学校運営の強化を通じて教育の質を改善することを目指しています。

本事業は、全国の小学校において、コミュニティ協働型の学校運営モデル、読み書き・計算力向上モデル、中退・留年予防モデルを開発し、コミュニティとの協働によって子どもの学習に関する課題解決を図り、初等教育の質の向上に寄与するものです。SDGsゴール4(質の高い教育をみんなに)に貢献します。 

(注)The Southern and Eastern Africa Consortium for Monitoring Educational Quality

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 マラウイ共和国
案件名 みんなの学校(住民参加型教育開発)プロジェクト
実施予定期間 60ヵ月
実施機関 教育省
対象地域 全国
具体的事業内容(予定) コミュニティ協働型学校運営モデルおよび同モデルをもとにした読み書き・計算力向上モデル、中退・留年予防モデルを開発し、持続可能で普及可能な仕組みを構築する。

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