2015年5月20日
このプロジェクトの活動の柱のひとつに、州保健人材開発計画の作成支援があります。州保健人材開発計画とは、国家保健人材開発計画(2011〜2015年)に従って、各州独自に医師や看護師等の保健人材養成や適正配置、キャリア開発のための指針、保健医療施設に保健人材が働き続けられる環境作り等を実現するための計画です。
コンゴ民主共和国は、11州の保健行政区分がありますが、このうち本プロジェクトが集中的に介入する州を3つ選定しています。コンゴセントラル州(旧バコンゴ州)、西カサイ州、そしてカタンガ州です。2014年6月にはコ国最初の州保健人材開発計画がコンゴセントラル州で完成しました。その後、我々は西カサイ州、カタンガ州へと支援を拡大しました。中央保健省カウンターパートともに、州担当者と幾度もの協議を重ねた結果、2014年12月には西カサイ州で、2015年2月にはカタンガ州で、州保健人材開発計画が続々と完成しました。
我々は、この州計画に基づいて、プロジェクト介入対象3州で活動を展開していきます。特に、保健人材の数を正確に把握するために、まずはコンゴセントラル州から保健人材データベースの作成を行っていきます。
また、これらの州計画が実践されるための枠組みを強化していきます。様々な活動を盛込んでいる州計画を実践するには、日本の協力だけでは実現不可能です。そのため、州政府自体の組織能力強化を行うと共に、他の開発パートナーの協力が得られるよう公式な協議の場を設けるなどの支援を行い、計画が実践されるような環境作りを行っています。
今後、州計画実践のモニタリングや評価を行いながら、次期州保健人材開発計画の作成準備を行っていきます。