第2回JCC(合同調整委員会)を開催しました

2017年2月16日

2017年2月16日に、首都ディリにある公共事業運輸通信省(MPWTC)道路橋梁治水局(DRBFC)の会議室でプロジェクトの第2回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:JCC)を開催しました。JCCとは、プロジェクトの意思決定機関で、カウンターパートである先方政府の高官やJICA関係者など、プロジェクトの全ての関係者が集まり、活動の進捗状況を確認するとともにプロジェクトの問題点や課題などを話し合い、今後の方向性を合意するための重要な会議です。
会議には、MPWTC公共事業部門のPiedade次官やDRBFCのRui局長、DRBFC本部の各部長のほか、JICAからDRBFCに道路政策アドバイザーとして派遣されている芦野氏、JICA東ティモール事務所の鵜飼所長らが出席しました。
会議は、Piedade次官の議長のもと議事が進められました。JICA専門家チームからは、まず松浦専門家(副総括/道路維持管理)が2016年の活動結果を報告した後、廣瀬専門家(品質管理/道路補修担当)が2017年の活動の中心となるケーススタディの計画を発表しました。さらに、武藤総括がプロジェクト開始から約1年間の活動内容を踏まえて、プロジェクトの基本計画であるPDM(Project Design Matrix)の変更提案を行い、変更が正式に承認されました。
JICA専門家の発表に続いて、カウンタパートからはDRBFC維持管理部のJoao Pedro部長が、2017年の道路維持管理計画を発表しました。実は、東ティモールでは本プロジェクトの始動とともに2016年から道路維持管理事業が本格的に事業化されました。Joao Pedro部長からは、2017年も引き続き維持管理事業を実施するほか、道路維持管理データベースの更なる改良や維持管理作業の単価分析を既に開始している旨が発表されるなど、カウンターパートが積極的に本プロジェクトに参画している様子が確認されました。
会議の後半に行われた質疑応答では、同国の財務省高官や国家開発庁高官からも活発な発言が相次ぐなど、本プロジェクトには各方面から高い関心が寄せられています。JICA東ティモール事務所の鵜飼所長からは、「カウンターパートからプレゼンがあったJCCは初めての経験であり、素晴らしいJCCとなりました」とコメントが寄せられました。

【画像】

松浦副総括による活動状況の報告

【画像】

廣瀬専門家によるケーススタディ計画の発表

【画像】

JCC会議の状況

【画像】

武藤総括の発表の様子

【画像】

カウンターパートによる道路維持管理計画の発表

【画像】

質疑応答の様子