エルサルバドルは、現在ラムサール条約に登録された湿地を全国に計7ヶ所( ホコタル湖、ヒキリスコ湾、セロン・グランデ池、オロメガ湖、ギハ湿地帯、バラ・デ・サンチアゴ湿地帯、ハルテペケ湿地帯)有しており、その総面積は207,387ヘクタールに及び、エルサルバドル総面積の約10%を占める。
エルサルバドル国政府(以下「エ」国)は、湿地保全・環境保全を重点分野の一つとしており、同国の環境・天然資源省(MARN)は、湿地保全のために「国家湿地改善計画」を策定しており、各湿地の管理戦略と実施計画案も整備している。しかしながら、国家レベルで湿地保全を担う国家湿地委員会や地域レベルの湿地委員会などは設…