短期専門家の活動

2014年10月8日

獣医畜産分野人材育成能力強化プロジェクトは、9月21日から1週間北海道大学から伊藤茂男(薬理学)、大橋和彦(感染症学)、滝口満喜(内科学)、木村享史(病理学)、奥村正裕(外科学)、村上重美(動物管理)の各短期専門家を迎えました。

専門家はそれぞれの分野のカウンターパートであるモンゴル国立農業大学獣医学部の教授とカリキュラムの見直し、教科書の選定、今後専門家が担当する講義や実習内容などについて打合せを重ねました。また、学生および教員に対して「鶏の病気」、「人畜共通感染症の病理」などの講義、「超音波診断装置を用いた馬の腱炎の診断」、「診断的神経ブロック」などの実習を行いました。講義や実習は専門家による英語をモンゴル側若手教師が通訳して行われ、いずれの講義や実習も100人以上収容できる講義室や実習室で立見の学生が出るほどの人気でした。「病気の情報が最新のもので良かった」、「腱を実際に触ることができて興味深かった」、「超音波診断装置による診断を初めて見た」といった感想が聞かれ、学生への直接的な教育と教員の指導能力向上に貢献しました。

こうした活動に加えモンゴル側主催の夕食においてウォッカの乾杯が続き、カウンターパート同士との親交が深まり、5年続くプロジェクトのキックオフとして貴重な1週間となりました。

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山羊の超音波診断の実施指導をする滝口教授

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馬肢端の整形外科学的検査の実施指導をする奥村教授

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短期専門家の講義に質問をする学生