専門家着任及び第一回JCC開催

2014年5月22日

ネパール国におけるJICA技術協力プロジェクト「補給管理センター及び航空路レーダー管制業務導入プロジェクト」のチーフアドバイザーとして、2014年2月1日に着任しました野宮です。

日本の航空分野における、ネパールへの無償資金協力はこれまで「カトマンズ国際空港整備計画」(1994年〜1996年)及び「トリブバン国際空港(以下TIA)近代化プログラムにおける航空管制設備改善計画」(2000年〜2001年)にて、ネパール唯一の国際空港であるTIAにターミナルレーダーとコミュニケーションシステムが導入されました。さらに2013年2月から「TIA近代化計画」を実施しており、ネパールに初めて航空路レーダーが導入され、その事による航空路レーダー管制確立の支援及び、航空輸送の安全をより一層確実なものとするため、TIAに「補給管理センター」を設置し、全土に配置される航空保安施設の補給管理を一元的に実施する技術協力支援が決定されました。

2月より、小生と航空保安システム補給管理専門家である原田氏とで、既存のデータ確認、ヒアリング、地方空港サーベイ等によるベースライン調査を実施してきました。そのベースライン調査を基に年間の計画を策定し、4月25日に開催された第一回合同調整委員会(JCC)にてプロジェクトの説明及び今後の計画の承認が行われました。本会議では、カウンターパート機関である民間航空局(CAAN:Civil Aviation Authority of Nepal)からプロジェクトチーフであるスーマン長官を初めとする職員、在ネパール国日本大使館、JICAネパール事務所、JICA本部、およびネパール国側関係機関として文化・観光・民間航空省(MOCTCA:Ministry of Culture, Tourism and Civil Aviation)及び財務省(MOF:Ministry of Finance)の担当者等総勢40名の出席を得ました。

そこで、補給管理・航空路レーダー管制導入の概要、必要性及びメリットが専門家及びカウンターパートからパワーポイントにて説明され、参加者全員との間で知識が共有できた事は、プロジェクトを運営して行く上でも、大きな前進となった事は間違いありません。

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JCCの様子