航空路レーダー管制業務導入プロジェクトに参加して

2014年10月7日

JICA長期派遣専門家
太田 雅久

私は、今年7月、ネパールにおける「補給管理センター及び航空路レーダー管制業務導入プロジェクト」の航空路レーダー管制業務開始のため、カトマンズに来ました。現在、トリブバン国際空港内にネパール民間航空省からオフィスを設置してもらい、来年7月の航空路レーダー管制業務開始予定のため、準備しているところです。

プロジェクトの背景

トリブバン国際空港では、旅客機発着回数が急激に増加しているが、航空路レーダー管制システム(通常、空港監視レーダー及び航空路監視レーダーからなる)のうち空港監視レーダーのみが設置されており、監視レーダーによるレーダー網は空港周辺しかカバーしていない。また既存の空港監視レーダーは機材も設置後15年を経過し老朽化していることから、航空管制の安全性が将来にわたって十分確保されていないと共に、輸送力の増強が図れない状況にある。このような問題を解決するための航空路レーダーの運用することを目的としてプロジェクトが決定された。

運用開始時期

トリブバン国際空港内にある、カトマンズACCにおいて来年2015年7月運用開始予定である。同時に老朽化した空港監視レーダーの更新も行われる。

私の指導する業務内容

  • レーダー運用方式マニュアルの作成
  • システム運用マニュアルの作成
  • 資格取得関係のマニュアル
  • シュミレーター訓練おけるシナリオの作成

その他諸々あります。
このように、指導する業務内容は多岐にわたりますが、ネパールの管制組織の方々の協力を得て、一歩一歩前進して生きたいと考えています。

なお、補給管理センター関係で先にネパールに来ている管技関係の野宮チーフ及び原田さんには大変お世話になっており感謝しているところです。

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現在の航空路ノン・レーダー管制卓

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現在の空港監視レーダーで業務を実施。