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最終成果発表会でプロジェクトの大団円を迎える

2025年3月5日、プロジェクトの成果を内外に発信すべく、知見共有セミナーを実施しました。ユニセフや国際NGOなどの国際機関・団体からの参加、また、エルサルバドル国内から教育省の各局長、大学関係者、NGO、県教育局代表者など各機関からの参加がありました。加えてオンラインでも生配信し、ペルー、ニカラグア、グアテマラ、ドミニカ共和国などのカリブ海諸国を含む中南米地域、さらにアフリカのアンゴラからの参加もありました。

冒頭のピネダ教育大臣の挨拶では日本の長年の協力に対する謝意が示されました。JICA側からはエルサルバドルに来ていたJICA本部の田口調査団長から、プロジェクトの成果がエルサルバドルの発展に寄与すると共に、今後エルサルバドルをハブとして、プロジェクトの成果が優良事例として他国へ広まることを願う旨の挨拶がありました。

これらに引き続き、ESMATE戦略の概要、および国際的に評価されている点の紹介、PDCAサイクル*を適用した教科書の改訂プロセス、アクセシブル教材の開発、全国教員間振り返り、エンドライン調査の結果についてのプレゼンテーションがありました。

質疑応答では各機関の代表者より様々な角度からの質問があり、発表者の回答によって、参加者の間で理解がさらに深まりました。例えば授業中の能動的学習時間について、正確に測定するには教師が生徒に考えさせるためにとった時間ではなく、実質的に生徒が考えている時間を計測するべきであることが強調され、参加者の認識が新たになりました。

閉会の挨拶ではJICAエルサルバドル事務所の名井所長より、プロジェクト終了後もJICAとしてエルサルバドルの教育の発展のために協力を続けていく旨が語られました。

プロジェクトの集大成である「改訂ESMATE戦略体系化」文書はまもなく教育省に承認され公開されます。2025年4月25日をもってプロジェクトは終了となりますが、PDCAサイクルを教育省の政策レベルでも教室での授業改善レベルでも生かすことができるため、この戦略がエルサルバドル全教育関係者の考え方の基となり、ひいてはこの国全体の社会発展に寄与することを、プロジェクトとしては強く願っています。

今回でプロジェクトニュースは最後となります。この場を借りて関係者の皆様への感謝の意を表します。


*計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善活動(Action)の4つのステップからなる、目標達成や業務改善を図るためのサイクル

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マウリシオ・ピネダ大臣による開会のスピーチ。JICAの協力について感謝の意が述べられた。

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JICA本部の田口調査団長のスピーチ。エルサルバドルの成果が中米近隣国をはじめ、他の地域へも展開されることへの希望が語られた。

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エルサルバドル教育省のエドガー・アブレコ教育総局長からはエビデンスに基づいて方針を決定していく重要さを教育省として認識している旨の発言があった。

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ESMATE戦略について説明するアレクサンデル・ソラ技官。UNESCOに優良な事例として取り上げられたこと紹介している場面。関連記事は下記リンクより:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1903508/news/1519200_45097.html

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エビデンスに基づく教科書改訂プロセスについて説明するフランシスコ・メヒア技官
関連記事は下記リンクより:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1903508/news/1551830_45097.html

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ESMATE教科書の高コントラスト版作成プロセスについて発表するパトリシア・ロドリゲス技官。高コントラスト版の教科書については下記記事参照:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1903508/news/20250228.html

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教員間振り返りの戦略について説明するアナ・アルゲタ技官。「教員間振り返り」についてはこちらの記事も参照:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1903508/news/1557430_45097.html

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エンドライン調査の結果について説明するサルバドル・ロドリゲス技官。エンドライン調査についてはこちらの記事も参照:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1903508/news/20241211.html