マレーシアは、国際学力調査であるTIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study)で2011年から2015年にかけ平均点を8年生数学で25ポイント、8年生理科で45ポイントと大幅に伸ばし、2003年以降続いていた下降トレンドに歯止めをかけることに成功した。一方で同国教育省の教育セクター計画文書であるMalaysia Education Blue Print(MEB)2013-2025では、社会経済的背景による学習到達度の格差が今後の課題として挙げられている。また、多民族国家であるマレーシアでは、近年各民族の母語を教育言語とす…