タイは中所得国ですが、バンコク周辺地域と地方部の地域間経済格差は非常に大きいです。また、タイにおける道路を使用した旅客及び貨物輸送の割合は約85%と高く、道路は重要な交通インフラです。しかし、地方部の山岳地帯では走行し難い道路が多いため、良好な線形を確保できる大断面と非常用設備が必須の山岳トンネルの建設が計画されています。タイは経験を有していないため、調査・計画・設計、施工管理及び維持管理の能力向上が必要です。そこで、本プロジェクトでは、道路インフラを管轄する運輸省が合理的なトンネル建設及び維持管理手法を習得・実施し、同手法がタイに定着することを目指します。