株式会社栄組が「コンクリート構造物の長寿命化」セミナーを開催

特殊なコンクリートのひび割れ補修技術を保有する株式会社栄組が、JICAの民間連携事業を通して、ブラジルにおける同社の技術適応性や市場について調査を実施しています。

これまで3度の現地調査を実施し、この度最後の現地調査の集大成として3月16日（木）に、サンパウロ州に位置する工学学会本部にて「コンクリート構造物の長寿命化」セミナーを開催しました。

セミナーには栄組の技術を高く評価するブラジルコンクリート学会ジュリオ・チマーマン副会長やブラジル建設理学協会ホベルト・クリスト会長、工学研究所の関係者らが参列しました。

セミナーではコンクリート学会から、ブラジルにおけるコンクリート構造物の現状や予防・維持・耐久性向上について講演が行われたあと、IDDグループ及びIPETECからはブラジルにおける日本のコンクリート補修技術を適用した予防とメンテナンスについて講演がありました。最後には、株式会社栄組の佐々木社長より、ブラジルにおける調査の結果や同社の持つ優れた補修技術であるSAPIS（圧力調整注入技術）やSIMMS（インフラ長寿命化施工マネジメントシステム）がブラジルのインフラにどのように貢献できるか発表がありました。JICAのプロジェクトはもう直ぐ終了しますが、同社の今後の展開が楽しみです。