チリは近年安定的な経済成長を続け、2010年5月には経済協力開発機構(OECD)に加盟するなど比較的高い所得水準にあります。経済成長を背景に新しいドナーとして南南協力に取り組んでいる一方で、経済開発や人口集中に伴い顕在化してきた大気汚染、水質汚濁、廃棄物などの公害問題や気候変動問題への対応等が課題となっています。また、チリは我が国と同じ地震国であり、津波や災害警報など防災分野での協力ニーズが特に高いことから、JICAは、(1)防災を中心とする環境対策、(2)南南協力支援を重点分野として支援しています。