エジプト日本科学技術大学において、第2回「アフリカデイ」を開催

2021年11月2日

11月2日、エジプト日本科学技術大学(E-JUST:Egypt-Japan University of Science and Technology)において、E-JUSTとアフリカ各国のネットワーク強化を目的とするイベント「第2回E-JUSTアフリカデイ」が開催されました。

イベントには、在エジプトのアフリカ各国大使及び大使代理が14か国から参加、約60名のE-JUST在学中の留学生が出席しました。能化在エジプト日本大使、ガッファール高等教育大臣(ビデオ)、JICAエジプト事務所大村所長によるスピーチ、アフリカおよび日本の文化パフォーマンスやブース出展、SDGsをテーマとしたオープンディスカッション、キャンパスツアーなどが行われました。

来賓の能化大使からは、昨年9月に行われたエルシーシ大統領のE-JUST訪問やTICAD7奨学生の受入れが言及され、エジプト・日本両国が協働し、アフリカ各国と協力していく姿勢、およびこの点にアフリカ各国大使が果たす役割の重要性が述べられました。JICA大村所長からは、TICAD留学生制度の実現に向けた関係者への感謝、および留学生に対する激励のメッセージが送られました。

また在学中の留学生からの声として、ウガンダからの留学生が登壇し、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領等の言葉を用いながら、自分たちの学びが母国の将来に繋がることや、それをふまえて、未来に大志を抱きながら学生生活を送りたいという力強い決意が述べられました。

アフリカや日本の文化パフォーマンスでは、ステージ上で歌やダンスが披露されました。各国のブース展示では、伝統的な衣装や料理、音楽などが紹介されました。これらを通じて各国大使と留学生が交流したほか、留学生同士の結束も見られました。また、エジプト人学生たちも展示に興味を持ち、講義の合間に各国の文化を体験し楽しんでいました。このように、アフリカ各国大使にとってはE-JUSTへの理解を深める機会に、またTICAD奨学生を含む数多くのアフリカ各国からの留学生にとっては、母国の大使やエジプト人学生と広く交流する貴重な時間となりました。

今回のイベントは、2019年のTICAD7でエジプト・日本両政府から発表された、科学技術人材育成のためのE-JUSTにおけるアフリカ留学生受入(150人)に関する具体的進捗を示し、TICAD8に向けて、E-JUSTのアフリカにおける拠点大学としての存在を周知する重要な機会となりました。2021年度秋セメスターには計58名の留学生を迎える予定です。

学生から大使まで、今回のイベントでは多くの関係者にあらためてE-JUSTの国際性が周知されましたが、今後もE-JUSTではさらなる異文化交流の促進が期待されます。

なお、イベント冒頭には、エジプトにおける日本研究の推進に長年ご尽力されてきたハムザE-JUSTリベラルアーツカルチャーセンター長に対し、在エジプト日本大使館 能化大使より、外務大臣表彰が手渡されました。能化大使からは、長年にわたるE-JUSTへの尽力並びに日本教育の導入を通じて両国の繋がりを深めたことに対する敬意と感謝が述べられました。

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歓迎挨拶にてE-JUSTへのアフリカ留学生に対する期待を述べる大村JICAエジプト事務所長

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アフリカ各国からの留学生による文化パフォーマンス(歌)

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日本文化に関するブースにて、アフリカ人留学生やE-JUSTの学生に書道を見せる様子

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アフリカ人留学生によるブース出展の様子

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能化大使がけん玉を紹介する姿を見守るアフリカ各国の大使

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ハムザE-JUSTリベラルアーツカルチャーセンター長に対する外務大臣表彰の様子