2006年7月、日本政府は将来のイスラエルとパレスチナの共存共栄に向けた中長期的取り組みとして「平和と繁栄の回廊」構想を提唱しました。この構想は、イスラエル・パレスチナ間の和平には「二国家構想」の実現が重要であり、将来的な国家樹立に向けてパレスチナ経済を可能な限り円滑に自立させるため、パレスチナ、イスラエル、ヨルダンとの域内協力を通じて近隣国との信頼醸成を図りつつ、パレスチナの経済社会基盤を強化していくことを目的としています。JICAは「平和と繁栄の回廊」構想の実現に向けて、農業技術向上や持続可能な観光振興のための技術協力、ジェリコ農産加工団地建設のための技術協力とインフラ整備支援を実施しています。