インクルーシブな体育教育に係るセミナー開催について

2021年2月21日

2021年2月21日にサンサルバドル市内のホテルで「インクルーシブな体育教育」に係るセミナーが、主にサンサルバドル市内で勤務している当国スポーツ庁(INDES)の職員及び小学校教師約30名が参加し開催されました。

このセミナーはJICA四国が主管している「インクルーシブ教育実践強化」の帰国研修員であるINDESの2人の職員が中心になり開催されたもので、1)目の不自由な子供、2)ダウン症による四肢不自由な子供、3)SNS等を使用したオンラインでの家庭内教育の3つのテーマによりグループワーク形式で実施されました。

第1グループでは、目が不自由な子供に対する支援が議論され、音楽に合わせて身体を動かすこと、モノの触感を鍛える方法について議論されました。

第2グループでは、ダウン症により四肢が不自由な子供に対して、音楽を用いてダンスすることで身体をほぐし、言葉での指示に対する適切な行動、さらに手足の動きを大きくする体操等段階的な実践が議論されました。

第3グループでは、オンラインによる家庭内での両親が支援する体育教育の実践について、スマートフォンを使用しながらSNSで指導者がバーチャルで指導する方法が議論されました。

最後のセッションでは、各グループが寸劇による実演で議論の成果を発表し、実際の活動をシミュレーションするという手法で満場大喝采のうちにセミナーを終了しました。

また、途中のセッションではボリビアとウルグアイの帰国研修員がオンラインで参加し、意見交換することもできました。

最後に、2人の帰国研修員(サンドロ・ロメロ氏及びラファエル・モラン氏)は帰国研修員であるだけではなく、当国で障害者に対する体育教育に係る活動を実施してきた「原 美子隊員(2015-4)」、「三上 るり香隊員(2015-2)」、「上村 有希子隊員(2015-3)」、「清水 駿隊員(2018-3)」と協働してきたカウンターパートです。

本件セミナーは帰国研修員の活動と協力隊の活動成果が結実した好事例であると言えます。

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グループワーク実施状況

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グループワーク実施状況

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INDESアセベド部長とセミナー参加者

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寸劇によるプレゼンテーション実施状況

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修了証書授与