技術協力プロジェクトとJICA海外協力隊が協働したイベントへの参加について-本当にエルサルバドルへの「JICA is Back」が実現した日-

2023年5月2日

当国では、2021年8月から、エルサルバドル大学を実施機関として長期専門家2名の派遣により「工芸作物バリューチェーン振興プロジェクト」を実施しています。

このプロジェクトは、直ぐに食用にできる農作物と違い、比較的長期にわたる加工・製造を経て製品となる工芸作物を対象に、生産・流通・販売に携わるリソースをクラスター化したプラットフォーム構築を支援するプロジェクトで現在2年目の活動を実施しています。

対象作物として、今年は中米とメキシコの一部を原産地とする植物の種で、ここエルサルバドルのソウルフードである「ププサ」という食べ物に欠かせない食材であるロロコとカカオを対象に活動を実施しています。

このロロコの生産地である、エルサルバドルのラ・パス県のサン・ペドロ・マサウァト市では、毎年「ロロコ・ガストロノミー・フェスティバル」を開催していて、今年はプロジェクトにも出展のお誘いがあり、専門家とJICA海外協力隊員がコラボした日本文化紹介ブースを実施しようということになり、隊員10名の参加を得て、剣道のデモンストレーション、ロロコを使った「ロロコロッケ」等の新しい料理の展示、日本の伝統的な遊びであるけん玉・折り紙・だるま落とし・福笑いの実演、イベントに来てくれたエルサルバドル人の名前を漢字で書くサービス等盛りだくさんのメニューを用意しました。

イベント開催日である4月29日(土)のサン・ペドロ・マサウァト市は、あいにくの曇天模様でしたが、同市のロロコ生産者組合(ASALOSPM)のマロキン会長のよびかけで、ビジャトロ司法大臣、ラ・パス県選出のピネーダ国会議員、ラモス市長に加えてたくさんの住民が来てくれました。

開会式直後にメインステージで行われた剣道デモンストレーションでは、隊員とカウンターパートが対峙する型の披露が行われましたが、緊張した立ち居振る舞い、勇壮な気合に観客の方々も息を呑んで見入っていて、終わった時には大きな歓声に包まれました。

常に行列ができるブースで、「ロロコロッケ」をはじめとする新しい料理の展示には、このイベントのために選出されたミス・ロロコである「Reina de Festival de Loroco」も熱心にレシピを隊員に質問していました。

こういう規模の大きい対面イベントでの文化紹介は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、久しく実現できなかった行事であり、本当にエルサルバドルへの「JICA is Back」が実現した日で、この1日が多くのエルサルバドル人の方の笑い声につつまれた1日になったことをとてもうれしく思います。

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これがロロコです。

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これがエルサルバドル人のソウルフード「ププサ」です。

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漢字で名前を書くサービス

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福笑いに挑戦するエルサルバドル人

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漢字で名前を書くサービスは子供に大盛況

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お箸を使ってロロコを掴むのに挑戦

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JICAブースはいつも大盛況

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今回の折り紙は「カブト」

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剣道デモンストレーションの説明

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型の披露

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Reina de Festival de Lorocoと記念撮影

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Reina de Festival de Lorocoにもレシピを説明

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プロジェクト関係者も一緒に記念撮影 1日本当にお疲れ様でした。