エルサルバドルを含む中米地域は、その地理的な条件から集中豪雨、地震など各種の自然災害の影響を受けやすく、世銀の報告によると、エルサルバドルは全土の88.7%が災害リスク地域であり、全国民の95.4%が災害リスク地域に居住している。2009年のハリケーンIDAでは、死者・行方不明者が300人近くに上った。また、2001年1月と2月に発生した大地震では死者が1,259人、被災者が150万人に達した。特に、首都圏サンタ・テクラ市のラス・コリーナス地区で発生した地滑りでは750人以上の死者が発生した。これらの自然災害は、人的被害に加えて公共インフラにも大きな被害をもたらし、人々の生活だけに限らず、物流…