パリ協定に係る「自国が決定する貢献（NDC）」実施支援プロジェクト

気候変動対策に関する新たな国際枠組となるパリ協定が2015年に採択されたことを受け、ベトナム政府は、天然資源環境省（MONRE）を中心に、国としての約束草案「自国が決定する貢献（NDC）」（自発的な温室効果ガス排出削減目標）を2020年に国連へ提出しました。各省庁は、MONREの調整の下、セクターレベルでのGHG（温室効果ガス）排出削減計画の策定・実施、通達やガイドライン等の策定、国際社会への温室効果ガスの測定・報告・検証（MRV）等を進めていく必要があります。更に、各省による取り組みに加え、GHGを排出する施設レベルのMRVも必要となり、施設を保有する民間企業は、GHG排出削減計画を提出し、その進捗を定期的に報告することが求められます。ベトナム政府及び民間セクターは、このような活動の実施に必要な知見を十分に有しておらず、ベトナム側独自でこれらの取組みを進めていくことは容易ではありません。この協力は、NDC実施に向けた民間セクター参画促進にかかる政策策定、MONRE・関係省庁によるGHG削減の計画・実施能力向上を図り、同国政府のNDC計画・実施能力向上に寄与します。

• プロジェクトのウェブサイト