2018年9月28日、インドネシア中部スラウェシ州の州都パル市の北80kmを震源とするマグニチュード7.5の地震が発生した。同震災では、内陸部での地滑り、沿岸部での津波等の影響により、死者2,657名、被災者172,635名、行方不明者667名、住宅損壊約10万戸という甚大な被害が生じている(中部スラウェシ州知事令、2019年1月8日時点)。その他、中部スラウェシ州のなかでも、パル市、シギ県、ドンガラ県を中心に、橋梁の崩壊、灌漑水路の損傷、病院・学校・政府庁舎等の公共施設の機能不全等が顕著な状況にあり、加えて、主要産業である農業や漁業にも大きな被害が生じている。このような状況をふまえ、JICA…