モンゴル国において、畜産業は産業多角化の主翼を担う分野であるとともに、人々の生計を支える上で家畜が重要な役割を果たしている。一方で、家畜疾病対策等の役割を担う獣医師・畜産技術者の低さが、氷雪害(ゾド)や過放牧とともに、同国の畜産業の脆弱性を高める大きな原因となっている。JICAでは、2014年から2020年にかけて、「獣医・畜産分野人材育成能力強化プロジェクト」を実施し、獣医師養成の基盤となるモンゴル生命科学大学獣医学部の能力強化に取り組んできた。続いて、本プロジェクトでは、既に現場で活動している社会人獣医師等を焦点を移し、その実践能力の強化を目的としている。