開発のツールとしての“ファイナンス”の可能性を追求していきたい

周囲への配慮を欠かさず
業務に取り組む環境、
組織文化は、唯一無二。

小山航KOYAMA Wataru

南アジア部 南アジア第一課
2022年入構/商学部卒

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Q. 何故、JICA?

まず国際協力に関心を持つようになったきっかけは、大学3年の時に米国・カリフォルニア州の大学に留学したことが大きかったですね。授業や実際に途上国から来ている留学生とも交流する中で、開発途上国においては、生まれた環境等によって将来の選択肢が限定されてしまっている人々も多く、外部からの介入なしにそうした状況を改善していくことは難しい、ということを学びました。そうした状況に対して自分は何ができるかと考えた時、日本人として途上国の開発に携わり、現地の人々の可能性や将来の選択肢を広げ、より持続的で豊かな暮らしの仕組みを構築していくような仕事に就いてみたいと考えるようになりました。

また、現在は途上国の開発には様々な関わり方があります。例えば民間企業においては、基本的には収益化が見込める場合に、途上国でのビジネスを検討されるのかと思います。しかし、途上国で求められる開発ニーズの中には、必ずしも収益には結びつかないけれども支援が必要な、例えば防災のような分野も多くあると感じます。JICAであれば、公的機関として、相手国に本当に求められる事業を、国全体の状況を俯瞰しながら実施していくことができる。このように、フェアな立場から、マクロ的な視点に立って途上国に協力していくことができるということが、私がJICAに魅力を感じた最大のポイントでした。

Q. JICAで実現したいこと

私自身の今後としては、やはり経済学系の勉強をしてきたこともあり、開発のツールとしてのファイナンス可能性を追求していきたいという思いはあります。現在はインドにおける円借款事業のプロジェクト形成を担当していますが、ゆくゆくは海外投融資の経験も積みたいと考えています。開発金融機関としてのJICAの可能性を拡大しながら、相手国の持続的な発展に貢献していくような事業の形成・実施につなげていければと考えています。

また、JICAは国際協力を業務とする組織だということもあり、“良い人”がとても多い組織だとつくづく思います。仕事の進め方はとてもスマートですが、同時に優しさや温かさを持っている方ばかりで、途上国の人々の立場に立って仕事を進めていく姿勢・文化や、周囲への配慮を欠かさず業務に取り組む環境は、唯一無二だと感じています。だからこそ、大きなインパクトを持つ事業をチームとして生み出していくことができるのではないでしょうか。この素晴らしい文化や環境をこれからもJICAに残していけるよう私も意識して、JICAで働いていきたいと考えています。