協力隊が挑む世界の課題

パラグアイ

伝統的な農業国で、
工業人を育てるには?

伝統的な農業国であるパラグアイ。
現在の国としての目標である工業振興へ向けて、
積み上げていくべき学習とは?

挑む人

藤高 章(シニア海外ボランティア)

職種:冷凍機器・空調  配属先:職業能力開発局 イタ支局

パラグアイ・イタ市にある職業訓練校にて冷凍・空調科の授業をサポートして1年7ヶ月。伝統的な農業国でありつつも、工業化を推進しているパラグアイで、工業人を育てる一翼を担う。
派遣期間:2016年3月~2018年3月

MISSION

大学に行けない人にも、工業を学ぶ機会を。

私のミッションは、職業訓練校の冷凍空調科の授業・実習の支援をすることです。今のパラグアイは、伝統的な農業国。
国の大きな方向性として、今後は工業をしっかりと振興していきたいという、目標があります。
この職業訓練校に来てる人たちはそんなにお金持ちではなく、大学に行けない人が多い。そういう人たちに、安い授業料で、働きながら色々な技術の勉強ができる場を提供するという、すごくいいシステムだと思っています。

ISSUE

実習をしようにも、モノがない!工具の扱いにも課題が。

実習の支援をすることが一番のミッションだったのですが、 実習をしようにも、モノがなかったんです。
例えばエアコンの実習なのに、バラバラの状態になった部品しかない状態で、圧力や温度を測定し、どのように冷えたり暖まったりするのか仕組みを理解する設備もありませんでした。
また、工具の整理整頓、実習後の掃除もされていませんでした。 日本でよく言われてる5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)や、工具を扱う上での基本も身についていなかったんです。

IDEA

手作りの「エアコン・シミュレーター」と「5S活動」の啓発。

エアコンと冷蔵庫の仕組みを理解する設備(シミュレーター)を作りました。市販のエアコンと冷蔵庫を利用し、その他は手作りしました。温度や圧力を測定する部品は買ってきて、ボードを切ったり色を塗ったりして。
エアコンというのは、冷媒の圧力を上げて放熱する、圧力を低くして部屋の空気から吸熱して冷房する・・というように「どうやって熱の移動をさせているのか」といった仕組みが目で見てわかるようなものを作りました。
テキストから学んだ知識だけよりも、実際に目で見ることで、より理解してもらえると思ったからです。あと、日本の5S活動のスローガンを壁に貼ったりして、実習後は掃除をみんなでしようね、という声がけもしています。今は工具を整理したり、掃除をして帰るようになりました。

CAREER

パラグアイでの経験を経て「自分ができること」を生かした再就職を。

私はまだ年金をもらえないので、帰国後は再就職を考えています。これまで会社の中で長期出張など海外に行くことはあったのですが、やはりそれは同じコミュニティ同士での付き合いなんですよね。
そういう意味では職業訓練校の生徒のように高校出たばかりの人とか、さまざまな人とつき合う経験は、新鮮というか、面白かったですね。
パラグアイに来て日本のことが当たり前じゃない、ということもよく分かりました。今後は、パラグアイでの経験も踏まえて、自分ができることを生かした再就職をし、ボランティア活動も続けていければいいな、と思っています。

SCHEDULE

藤高さんのパラグアイ生活 一日のスケジュール

  • 07:00

    07:00

    起床、シャワー、朝食

  • 09:00

    09:00

    職業訓練校にバスで出勤
    授業の準備やスペイン語の自習

  • 12:00

    12:00

    学校の食堂で昼食

  • 13:00

    13:00

    午後の授業(冷凍空調の授業・実習)

  • 17:00

    17:00

    夜間の授業(冷凍空調の授業・実習)

  • 21:00

    21:00

    帰宅
    夕食、休憩(インターネットなど)、
    シャワー

  • 23:30

    23:30

    就寝

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